何度も申しあげている通り、世の中に存在する工業製品の殆どが、作り手の都合で作られている。使うときに「これは不便だろう」とか「もっとこうすれば便利だろう」とか、そういうことは考えていない。決められたコストと決められた納期で作らなければならないのだ。
使いやすさ日記293では、自動ドアが開きすぎるので困る、と書いている。確かに、自動ドアが目の前に迫り来る前に開いてくれないと怖いので、ちょっと手前ですでに開く動作が始まるか、開ききっている自動ドアが多いのだろう。でも、何でもそれでいいわけではない、というのが、今回の使いやすさ研究所の訴えだ。
このATMコーナーは入り口が自動ドアになっています。後で良く考えたら、驚いたお客さんの気持ちもよくわかります。お金の出し入れをしている時に、いきなり背後から扉が開けばそりゃ驚くのも仕方がないですね。こういった施設では、自動ドアであれば、高齢者の方や体の不自由な方にとっては出入りがしやすくて良いと思います。しかし、入り口に背を向けてお金を出し入れする利用者の側から考えると、この自動ドアは、時に不安を与えてしまうありがたくないものなってしまうなと思いました
銀行ではない場所にある現金自動預け払い機の小部屋に入る自動ドアは、その小部屋の外で待つ習慣があるということを、作り手はすっかり無視している。ガイジンが作って持ってきたならば仕方がないと諦めもつくが、たぶん日本で日本人が作っている。そして、社会的弱者を勘案して自動ドアにしてみたものの、ただ自動ドアをくっつけただけという、手薄な設計になった。
一昔前は自動ドアといえば体重関知式だったが、管理がタイヘンらしいという話は何となく聞いたことがある。設置にも手間がかかるし、手間がかかれば費用も納期も必要になる。でも、現代ではすっかり一般化した赤外線などの技術を使ったセンサーならば、比較的簡単だし、カンタンなら手間がかからないと言うことだ。
そこを、もう一歩踏み込む姿勢がないと、日本はこのまますさんで行くのだろう。やれやれ。
使いやすさ研究所も、あれがダメだこれがダメだと現象を紹介するだけではなく、対案を一例として紹介しないとただの民主党や社会党と変わりがない。民主党とか社会党が運営しているならばポリシーは一貫してると言えるけど。
考えられる対案は、すぐに思いつく。
- 待ち列先頭ラインを引く「ここから手前でお待ちください」
- タッチセンサーで開閉するようにする
タッチセンサーは、多くのファストフード店で用いられている。牛丼でも立ち食いそばでも、たぶんハンバーガーでもある。駅構内など限られたスペースで営業するのに必要だったのだろう。
でも、銀行は横柄な企業です。つぶれそうだからと言って大量に税金から融資を受けることができます。制度や法令が変わったりして儲かるようになってその借金を返済しても、顧客に対してはキビシいのです。
DA[blog]:Photo Pierre






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