ATMの周りには、利用時間の案内やら使えるカードの種類やら、いろいろな情報が表示してありますけれども、ただ書いてあるだけでどれも目に入りません。なので、使ってみて使えたら、それは使える時間帯に使えるカードを使ったということであり、使ってみて使えなければ、それは使えない時間帯なのか使えないカードなのかということで理解したりします。
それに加え、これだけ大袈裟に報道されても減らない振り込め詐欺。そのための注意喚起などに尽力しているのはわかります。必要なことです。他の案内が隠れてしまったとしても、「その振込は本当に必要な振込なのか?」というのを改めて確認させようとしています。
でも、日本語を間違えては、ニッポン美しすぎません?
息子や孫を語る詐欺も多発中です。
息子や孫について語る詐欺、っていうのもちょっと気味悪いのですが、この場合の「かたる」は「騙る」でしょう!! 「語る」と「騙る」の意味の違いを確認しておきましょう。
かた・る
大辞林 第二版より
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【▼騙る】(動ラ五[四])
〔「語る」と同源〕
(1)だまして人の金品を取る。
「金を―・る」(2)身分・地位・名前などを偽る。詐称する。
「人の名を―・る」「実印を―・る」[可能] かたれる
「騙る」の方は、「騙す(だます)」という字を使っていることでわかるように、ウソをついて相手を騙すという意味です。
かた・る
大辞林 第二版より
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【語る】(動ラ五[四])
(1)順序だてて話してきかせる。言葉で表し言う。
「事件のあらましを―・る」「今夜は大いに―・ろう」(2)特定の物語などを話す。また、節(ふし)をつけて話す。
「義太夫を―・る」「光る源氏のあるやうなど、ところどころ―・るを聞くに/更級」(3)ある事柄をよく説明する。おのずから示す。
「真相を如実に―・っている」(4)親しく付き合う。懇意にする。
「日比(ひごろ)―・るはここらと思ひ男づくで貸したぞよ/浄瑠璃・曾根崎心中」[可能] かたれる
語るに落・ちる
〔「問うに落ちず語るに落ちる」の略〕何気なく話しているうちに、うっかり本当のことを言ってしまう。語るに足・る
話すだけの価値がある。話すかいがある。
「ともに天下を―・る人物」
つまり、「騙る」は「語る」に含まれている訳なので、明らかな間違えとは言い難い訳です。しかしなぜそこにこだわるかというと、そこが教養であり素養であるのではないかと思うからです。
今、ニッポンでは、教養があることはどうでもいいことのように扱われています。オトコのニヤリズムとしては、教養なんてカンケー無いという態度を取りながら教養があるコトがカッコイイとは思います。でも、本当に教養なんてどうでもよくなってしまっている傾向にあるのではないでしょうか? 大学でも専門課程にはそれなりに力を入れていても教養課程は軽視されていたり、高校でも大学に進学するためのテクニックはよく教え込んでいるようですが基本的な教養という部分については目をそらしているようです。
今や、教養を感じさせるのは一部の人たちにまかせておいて、庶民は教養はカッコ悪く、バカを自慢していればいいのだという風潮ですらあります。それは、以前はコドモがそういう態度を取っていただけでしたが、そのコドモがすでにオトナになってもそのような態度に変化が無いようなのです。
たしかに、日本語は全国で1.3億人くらいにしか使われない、取るに足りない言語ではあります。
……ってなコトを言うと、別にいいじゃねーか意味はだいたい通じてるんだから、とか言いますよね。いいですよ、それでも。
DA[blog]:Photo Pierre






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