気づきの上り列車。
行きはロングシート車だったのでけど、上り列車に乗ったらセミクロスシートだった。もちろん、ボックス席の窓際にモノ乗せ台があって。先に乗っていた見知らぬ親子が水筒とおやつを置いていましたが、
なんとそのテーブルにはワタラセアートプロジェクトのURL入り。車内美化に協力しているということなのかもしれませんが、このURLをパッと見て気づくヒトは少ないでしょう。とくに夏休みや日曜日となれば、浮かれ気分のヒトが多く乗車しますので。でも、あまり主張しすぎない控えめなところがいいのでしょう。ちょっと好感持てます。乗客に対してアピール度は低いけど。
沢入(そおり)から1駅目の神戸(ごうど)駅には、客車を改装したレストランがあるのですが、その入口近くにある自動販売機ぃーっ!!
なんとハーゲンダッツの自動販売機がこっそり並んでいました。数分の停車時間の間にオジサンたちがビールを買いに行ったのを眺めていて気がつきました。都会ではハーゲンダッツの自動販売機あるんですか? 個人的には、見たこと無い気がします。
ハーゲソダシシじゃないですよねぇ?(藁) 個人的な要望としては、ハーゲソダシシよりも、根利牧場東毛酪農のノンホモジナイズドでパスチャライズドな牛乳の販売を希望しますけど。
上り列車は下り坂なので、往路のようにガラガラガチャガチャいうことも無く、ほどなくして花輪駅へ。
勢多郡東村花輪といえば、日本鋼管創立者今泉嘉一郎の出身地として有名らしい。成功者は群馬から出て行って成功しているんですねぇ。群馬で成功するのはなかなかチャンスが少ないということかもしれません。
というわけで、今泉氏邸の展示を覗いてみるものの、なにか論文執筆のための資料収集とかいう感じで、ご本人不在ではよくわからなかった。ぜひ、オモシロい論文を書き上げて世に投げかけてもらいたいものです。実際には、対談会場ということなので、対談時間に来てみたかった。
会場には、語りたがりなオジサンと、暇で寂しがりの近所の爺さんが来ていて、かみ合わない不毛な会話を楽しんでおられるようでした。
花輪とえいば、花輪小学校記念館が有名です。ナニで有名? って言われても困りますが、たとえばこれだ。
ぞうきんがけレース。ぞうきんがけっつったって、そんじょそこらの雑巾掛けではないです。かなり気合いの入ったレースになることでしょう。だって
4教室+職員室+玄関の前を貫く、やたら長い50mほどある廊下。2007年11月に第1回が開催されて以来、2回目がどうなっているのかさっぱりわかりませんが。
学校は明治に開校ですが、この建築は日本鋼管創立者今泉嘉一郎氏の寄進によって作られた、重厚で贅沢な感じがします。
肝心なワタラセアートプロジェクトの展示は
まぁ、いっか。誰も説明してくれないとアートってわからない。説明しないということは、わかるヤツだけわかればいいということのなのだろうから、わからなかったのでそれはそれで、いいのだろう。
その後、桐生へ帰着。桐生からは、運転してきたクルマを持って帰らねばならないので、クルマで帰宅。
総じて言えば、かなりわくわくするイベントでした。理由は何だろう? ひとつには、乗りに来よう!! と決めていたのになかなか乗車チャンスがやってこなかったわた渓への乗車に対する微熱。それから、都会で暮らす若者が、ナニをトチ狂ったかわた渓沿線に泊まり込みで制作・展示する姿勢。あとは、個人的なイナカへのアプローチ。
たとえば、東京あたりでのアートイベントに出かけることもありますが、ただくたびれて帰ってくるだけのような感じがして腰が引けます。若いコンテンポラリーアートって、もうすぐ煙が出そうな微熱状態であるところに魅力があるのではないかと思いますが、都会でやるやつは変に完成形になっていて、クライマックスを過ぎた感じがする。
ただ、案内リーフレット等を見ればわかりますが、「東京からヒトを呼べ」というプロジェクトになっているところが気にかかる。東京から群馬・栃木県境の村に行くことについては、それこそ憧れとか観光とかそのような側面があって、言いやすい。誘いやすい。でも、群馬県内ではどの程度告知されたのだろう? わた渓の駅などには玄関垂れ幕のような大きなバナーを設置して告知していた。沿線を盛り上げるのが一番だ。でも、それ以外では? わた渓沿線住民の人数なんて、たかが知れている。
太田・桐生・館林などは東毛と呼ばれ、高崎・前橋あたりとは交流が無い。高崎から西の方の西毛地域となれば、東毛では、県内にそんな所あったっけ? それは長野か埼玉なんじゃないの? というくらいな感覚になっちゃうのではないかと想像します。そこまで積極的に否定はしていないとは思いますけど、普段の生活で群馬県という連帯感は全然認知されていないと思います。
群馬も埼玉も、もしかすると栃木も、東京の方を向いて商売をすることが多いと思います。でも、不便きわまりないJR両毛線の他に、上毛電鉄とか、昨年部分開業した北関東自動車道とか、東西のアクセス路は存在するわけです。その東西交流の架け橋にでもなってくれたらいいのに。
また、東京の若いゲージツ家に限らず、群馬・栃木など、そこそこ近場のゲージツ家が積極的に参加できてくるともっといいと思います。たしかに、東京には芸大とか多摩美女子美武蔵美とか東デとか、そこそこの大物を排出している機関があります。でも、全てのアートはそこからのみ発信されているわけではない筈です。学歴者だけのものでもないでしょう。
それから、初めの方にも思いましたが、たとえば古民家を利用して何かということならば、ゲージツ家がふわふわした現実味のないものに利用して終了ということではなく、建築家などと組んで、イマドキの古民家再生についてじっくり考えてもいいんじゃなかろうか。それは東京の建築家でもいいけれども、桐生には群大工学部だってある。同世代のヒト同士が、自分たちの未来を自分たちで切り開いていけたら、面白くないかなぁ?
そこまで行かなくても、せめて群大工学部の学生が運営にちらりと手をだしてくるようになるといいのに。そしたら、4月から10月までやってる桐生の街中の竹垣展示のイベントなんかと連携できて、観光客の動きを拡大することができそうな感じがする。ホント、全然横に連携しないのは群馬流だけど、そこまで群馬流に合わせなくてもいいと思う。
頭おかしい広告屋なら、告知についてもメモしておくけれども、ワタラセアートプロジェクトの存在を、閉会前日に、東京在住の同級生のブログで知るって、どゆこと? もしかすると、上毛新聞とかでりじぇいとか、フォトピエール的に接触が無いメディアでの告知があったのかもしれないけれども、それにしたってわからなすぎだ。県内の出来事なのに。
もうちょっと、メディアの動かし方とかを研究すると、もうちと賑わってきて、全国的なアートイベントに化ける可能性を感じています。
ウェブやリーフレットなどのデザインも、もうちょっと現実的なものがいいかも。どうも、見方がよくわからなかった。よーく見ればわかるんだけど、全くその筋とはカンケー無いヒトが見てもわかるようなモノがあったら、出かけやすい。
それから、展示について説明してもらわないと、コンテンポラリーアートって理解できない。廃校舎の教室にイルミネーション部材をドカっと置いてあるからって、それは何なんだかちっともわからない。ゲージツ家は金儲けについて詳しく考える必要ないと思うけれども、出資者やこれから出資してもらおうというヒトに何の説明も無ければ、それはただのわからないもので、世間的にはオナニー扱いでしかない。パトロンが自ら理解して解釈して広報してくれたらいいのだけれども、そういう世の中でもない。わかるヒトだけわかればいいのは、最早、ゲージツではなくただのワガママじゃないかと思うわけだ。仮にそれがゲージツだったと後から気づいたとしても、そのゲージツ家の死後だったりするんじゃないかと想像します。
「わたらせ」を歌うルンヒャンとかも動かしてみたい。カネか。沢入サーカス学校も誘ってみるとか。
必要な情報を、過剰に出しながら正確に伝えることができたら、素敵なんだけど。
ほぼ入れ替わりで開幕した中之条ビエンナーレとは、どうつながっているのだろう。
(おしまい)
わたらせ渓谷鐵道に乗ってワタラセアートプロジェクトに行ってみた(1)
わたらせ渓谷鐵道に乗ってワタラセアートプロジェクトに行ってみた(2)
わたらせ渓谷鐵道に乗ってワタラセアートプロジェクトに行ってみた(3)
わたらせ渓谷鐵道に乗ってワタラセアートプロジェクトに行ってみた(4)
DA[blog]:Photo Pierre






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