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足尾銅山観光


群馬県の南西部から宇都宮に行くのに、国道50号で佐野へ抜けてから東北道で北上するルートが一般的だが、国道50号のあののっぺりとした長さには辟易する。無駄な高速道路はもちろん不要なのだが、北関東自動車道があれば栃木も茨城もそこそこ近いのにな、なんて思ったりもする。

あまり一般的ではないが、桐生をかすめて足尾に上り、日光を越えて宇都宮に下りるルートがある。日光市街地が観光者で混雑しなければ、信号もろくにない、走りやすい抜け道となる。その途中地点の足尾銅山に寄り道してみた。
20050524

道ばたには遠慮がちに銅山観光を宣伝する看板が無いこともないが、印象にない。でも、何だか見たくなったのだ。

国道122号を日光側から峠を越えて南下してきて、まずは、間藤駅の方へ北上MapFanで確認。以前から、国道122号のこの地点を通るときに思ったのだが、「わたらせ渓谷鐵道が廃止になって第3セクターで再出発したときに足尾までではなく間藤まで残したのは何故だろう?」という疑問が解けた。間藤駅付近には、現在も集落があり、人家がまとまってあるのだ。知らなかった。こんなこと、行ってみなければなかなか実感できない。そのまま、その道路をどこまでも北上していくと、足尾ダム(砂防ダム)で車両の通行を規制するゲートが現れる。先には関東のグランドキャニオンと呼ばれる景勝地が待っているらしいのだが、ハイキングするしかないらしい。

足尾ダムで引き返し、赤倉地区から西方へ橋を渡ると、本山精錬所跡がどかんと存在するMapFanで確認。足尾ダム往復するのに対岸からは何となく眺められるのだが、実際に入ることはできない。廃墟マニアの人々は進入したりもしているようだが、見た感じ何の手入れもされておらず、天井などがぼろぼろ落ちている。まじヤバイ物件なので、管理者の許可を得て撮影に入りたいです。古河機械金属社が管理しているのでしょうか?

そこからさらに GO WEST、ちょっと上ると廃墟マニアのみならず、電線マニアにも垂涎の物件と思われる、変電所が登場。そして、道は急激に荒れ始める。一応、案内看板はぽつぽつと存在するものの、いったいその物件が目に見えるモノなのか「ここにありき」という説明なのかは不明。足尾町はヤル気があるもののそのパワーが足りないことが伺われる。

舟石峠には広場になっている部分があるが、なぜそんなものをこしらえたのかも不明。

引き返さずに突き進むと、どんどん舗装された悪路を下り、銀山平に抜ける。庚申山方面への登山道となっているほか、国民宿舎かじか荘なんてのも存在する。その駐車場には、何十台かの乗用車が駐車されていた。こんなマイナーなところに、こんな何十台もの乗用車が往ったり来たりしているのかと思うと、妙な感じがした。たしかに、国道から分岐するところに立派な案内標識がでているのは知っている。

そこからさらに下ると、小滝地区。掲載の写真は、小滝地区の「抗夫浴場」。しかし、この遺構のどの部分がどのような役割だったのかは想像できませんでした。たぶん、写真中央の人物は間違った使い方を示しているのではないかと思われます。小滝には旧橋が残されていたり、旧坑道口があったり、そこに鉱山があると知らない人でも「ひょっとして、ここは鉱山跡か?」と自主的に想像可能。

さらに下ると、私立小学校分校があったらしく、その児童数990人!? マユツバとも思えるが、たぶん本当なのだろう。そのぐらい、人がいたのだろう。日本の代表的な公害の跡地でもある足尾。
……ってゆうか、足尾銅山観光って、このように自主的に思いを馳せながら自由に感じることなのか、、、とすっかり勘違いしたまま帰ってきた。それだけでも意外に楽しいのだ。しかし、本当はそうではないらしいということに、帰ってから気づいた。やはり、主立った廃坑観光同様に、蝋人形がいたりする、いわゆる観光地が存在するらしい。でも、その存在を示す案内表示に出会った記憶がない。わたらせ渓谷鐵道通洞駅の近くというのだからきっと、MapFanではこの辺だろう【追記5/31:調べたら、こっちでした】。こうなったら、是非、行ってみるしかない。概要がだいたい理解できたので、カメラもちゃんと持って出かけよう。時間をかけて、撮影もしてみよう。意地だね、意地。でも、早くいかないと、観光地すら廃墟になりかねない。急げっ!!

※それとは別に、わ鐵旅行もしてみたいと考え中。わ鐵だって、早くしないと廃線になりかねない。
※それとは別の話ですが、「わ鐵」ってあまり言いません。やぱし「わた渓」のようです。


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