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ピクトグラムを考える


注意事項やその他の案内を、パッと一目で感じ取れるように、ユニバーサルデザインのひとつとしてピクトグラムが多く用いられる。案内所には「?」をモチーフにした印がつけられ、喫煙所には、たばこから煙が出ているイラストが○で囲まれている。さらに斜線が一本入るだけで「その行為は禁止」ということが、説明文を読まなくても理解できる。

でも、「指はさみ注意」などの表示は、注目してみるとちょっと不安。
20050726

これは、JR某の2階建て新幹線の出入りハッチ扉内側に貼ってあったモノだが……この人、すでに怪我しています。20年くらい前に毎日見ていた関東の某私鉄の扉に貼ってあったものも、手はパーのポーズだったという違いがあるが、指にすでに怪我をしていた。「注意しないと、こうなっちゃいますよっ!!」ということを1コマで表現するとこうなるのだろうが、「怪我した指には注意」みたいな意味を、うっすらと帯びている気がする。

20050726p

フツーの怪我ナシ手に、一本斜線、の方が、本来の意味をストレートに表現できるような気がしますけど。→これはただ言葉の通りに作っただけですが、弱点が無いわけでもないです。上の写真では、グレイの文字とグレイのピクト、「!」の注意印の背景にはキイロが使われている。さらにアカを使うことになると、コストの面でよろしくない、、、のかもしれません。色覚的弱者はコントラストで判断することが多いので、アカとクロを同時に使いたくないのかもしれません。安全に対するコストって、こういう余分なところに圧迫されているのでしょうか。


Posted in デザイン
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