持ちましてますの?

2006年02月09日 公開

ラジオをつけっ放しで仕事をしている。ラジオといえば、聴取者の傾向を知るための情報収集手段として、プレゼントありますと言って応募させる方法が一般的だ。そして、応募のきまりについての結びにはこんなコトバがよく使われる。

「プレゼントの発送を以て発表に代えさせていただきます」

でも、日本語がぶっ壊れているために「発送をもちまして発表に代えさせて」いただいちゃうヒトが大勢いるような気がするのです。

「以て」を丁寧に言っても「もって」以外に変化しないはずなのだけれども、「以て」を「持って」と取り違え、さらに「持って」を丁寧に言うと「持ちまして」。

つまり、この頃、何かを持ちましているヒトが大勢いる。

356/365 – GRASPING AT STRAWS

教養よりも違うコトを求められているラジオDJだけならまだしも、関東地方の某商工会が発行したと思われる印刷物にもこんな風に書いてあった。そりゃないでしょう。何を持ってるのよ。

何を持っているか、たいていは宣言しているけれども、「発送を持ちまして」いるヒトもいれば、「ただ今を持ちまして」いるヒトもいる。また、いろいろな会に箔付けのために呼ばれた議員たちも「これを持ちまして」挨拶と代えている。「これ」を持っちゃってるんだよ。何を持っているかすら明確にしてくれない。

でも、この日本語を軌道修正するのはもはや不可能と思われるほど、蔓延している。「申し訳ございません」と並び、新しい21世紀の日本語になってしまっている。大学進学率はすごーく高いと思われるのですが、大学進学と教養とは何も関係ないことは周知の通り。

【リンク】言葉拾い

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