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売れる売れないは、売り方の要素もある


「売れない文庫フェア」で有名になったくすみ書房(平成27年(2015) 閉店)の話を、ようやく知ることになった。なんでそんなに面白いヒトのことに気づかなかったのかと思ったら……北海道札幌市。

売れない文庫フェア

次郎物語が本屋にないのはなぜ?
尾崎翠が売れないのはなぜ?
売れてないから本屋で置かない。
本屋にないから目に触れない。
…そして、絶版になり、消えていく。
でも本当に売れないの?確かめてみよう。
という訳で売れていない文庫フェア第1弾!
地味だけと味のある「ちくま文庫」800点
文庫の王様「新潮文庫」の売れ行き順位1500位から最下位までの700点で勝負です。

本が売れないとか、若者の活字離れとか、ただコトバがうろついているけれども、売れば売れるのだ。売らないから売れないのは当たり前。

この話を知って、こんなコトを思い出した。地方のローカル鉄道が衰退して、どんどん廃止になっていく。廃止になる直前には大盛況だったりして、しかも「廃止になるなんて、残念です」とぬけぬけと言い放つヒトたちがいる。本当にそんなに残念ならば、しょっちゅう利用すればいいのだ。みんな。

この「売れない文庫フェア」も、そのノリに近いでしょう?「もうすぐ絶版」街道には、こんなものが走ってますよー、と紹介している書店。もうすぐ無くなっちゃうものには、ニッポン人の詫び寂びが反応するらしく、ちょっと気になったりするのでしょう。

消費者のこの動き、利用しない手はありませんな。そういえば、閉館してしまった交通博物館も、最後の何十日かは見学者が列をなしていたようだしなぁ。まぁ、万世橋駅の遺構が見られるというオプションも効いたと思われますけど。

リンク:遺構を見よう!


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面白い企画ですね。私は本がすきなのでいつも必ず1冊は本を携帯しています。本屋さんに行って背表紙を眺めても嗜好にあうかどうかはわからないので失敗も多いですが本屋さんが推してる本は気になります。平積みにも弱いです。たくさんの本をじゃんじゃん教えて欲しいです。

わたしゃ、へそまがりなので、ベストセラーとか買えません。そして、何だか同じものばかり読むコトに陥りがちです。
レコード屋さんも同様の売り方ができそうですね。

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