マーケティングの妙に乗っかって 新さかやで鰻重

2007年07月26日 公開

土用の丑の日には鰻を食べよう!! ……こんな意味のニッポン語を記号として記憶しているヒトは少なくないと思われます。とくにこれぞという根拠もなく鰻と言っていまして、

夏場の売り上げ不振に悩んだ鰻屋に請われて、平賀源内が考案した広告コピーが元との説が有力
via Wikipedia

というのが定説となっている。つまり、モノが売れるか売れないかというコトは、モノがいいことは絶対条件として、あとは結局マーケティングだということだ。そして、「昔」といえば「江戸時代」のことである平成の民は、こんな江戸時代から続くマーケティングを、とくに何の検証もなく鵜呑みにしている考えない民なのだ。

考えるということは、その半分くらいは疑問に思うことということだ。消費者に疑問を持たせてはいけません。たとえば、土用の丑の日というのは、1年で1回しかないか? そんなコトないですよねぇ。土用の丑の日は、春夏秋冬、少なくとも1年に4回は来るモノだし、土用の入り日の干支によっては、1シーズンに2回も丑の日が来ることだってある(二の丑のこと)。でも、夏以外の土用の丑の日にはうなぎ、という連想は無いし疑問も無い。

全然無いわけでもなさそうで、今年の春の土用の丑の日には、夏以外の土用の丑の日にも鰻を消費しようというキャンペインが地味に執り行われていた(ような気がする)。

とにかく、「土用の丑、即ちうなぎ」という発想は、ただのキャッチコピーなのであって、好きなときに好きなモノを好きなだけ食べればいいんぢゃないか、と思われます。

では、、、

新さかや入口

ある居酒屋のマスターに推してもらいました川魚料理店「新さかや」 に行ってきました。鰻は平賀源内の時代には庶民の食だったと思われますが、現代人の江戸時代信奉によりにぎり寿司と並んで価格が無意味に高騰している食べ 物ではないかと思われます。べつに、江戸時代に対して敬意を払っているとも思えないのですが、少なくとも「江戸時代」というブランドについては、とーって も興味があるみたいです。ニッポン人。

品揃えとしては、うなぎ、あゆ、ます、なまず。その他、エビフライやカキフライ(季節商品)もあるようです。ランチにはソースヒレカツ丼・まぐろづけ丼なんかも選択できます。

もちろん、ここへ参りましたら、鰻をいただくことにします。スタンダードに「うな重(2枚付)¥1680」。うなまぶしもたいへん興味がありますし、たぶんそちらの方が個人的には好みのはずですが、フツーの鰻、久しぶりに食べたーい!! では、うな重の登場です!!

うなじゅう

うな重に肝吸いとお新香と小鉢とフルーツが付いて、¥1680。決して安くはないけれども、ひっくり返るほど高いわけでもない。ビミョーでいい価格です。ちなみに、3枚付になると¥2310。何度も申し上げ恐縮ですが、本当はうなまぶしとか、好きなんだなー。でも、うな重、ちょっといい気分でした。焦げ具合がよく、たれは付けすぎず、味は濃すぎず。たれの味しかしないうな重とかありますが、あれは何かをたれでごまかさなければならないという必要上、そうなっているのかも? と思わせる、おいしさがありましたのです。

あの牛丼チェイン店のうなぎが中国産とのことで、何やら話題になっていたりするようですが、安全でおいしければ何でもいいと思います。数百円の小銭でかきこむように飲み込むのではなく、それなりの金額を支払って、大事に咀嚼して食べるという食事は必要ですね。食育ってコトバが流行のようですが、あの牛丼チェイン店やあの焼肉チェイン店やあの寿司チェイン店が幅をきかせているうちは、食育もただの流行り廃りの一つでしかないのではないでしょうか。

駐車場出入り口が交差点にかなり近い場所ですので、車の出入りは充分にご注意を。

川魚料理・新さかや

.