名称から受けるイメージ

2008年07月06日 公開

ネットのある書き込みに、こんなものが。

(前略)

私はHM6社を検討してそのうちの1つに決めたのですが、○○ハウスと交渉している時は1級建築士さんが一人、セールスに帯同する事が多かったです。

で、今回契約したHMの建築士さんは2級建築士さんです。 建築の仕事に関わっていない自分で良くわかりませんが、人柄、見た感じではとても好感の持てる方です。

1級と2級・・・

どうなんでしょう・・・

(後略)
(固有名詞は掲載者が伏せた)

同席して意味がない建築士がいるわけがないというところはすっかり見えなくなっていて、他社は1級だったのに、こっちは2級かい。格下だな。……って思ったのでしょう。そしてその格下さは、住宅を建築するに値しない、とまで思われてしまった2級建築士。

これは、以前から名前が悪いと思っていました。

1級と2級の、些末な違いを言えば、1級は国土交通省が免許し、2級は都道府県が免許します。その双方を、建設省の天下り団体と思われる財団法人建築技術教育普及センターが試験したりしています。

2級建築士の守備範囲としては、3階建て住宅ならば1000m2(約302.5坪)以内で高さ13m以内の公共施設でないモノを担当できます。302坪以上の住宅を造るのは、カネが余って仕方がない政治家や財界人、芸NO人たちにおられるかもしれませんが……城じゃないんだから、そんな広い建物は必要ないですよね。だったら、別荘でもとか考えてみたい。

建築士の業務範囲 [財団法人建築技術教育普及センター 建築士の業務範囲]より

もちろん、同じ範囲の仕事を1級建築士が執り行うこともできます。

しかし、大学病院とか百貨店とかターミナル駅とか超高層マンションとかばかりを手がけている1級建築士は、法律的に一般住宅を手がけることは可能でも、そのノウハウは住宅専門家からは遠くかけはなれているため、経験不足でコトがうまく運ばないかもしれません。

特許関係を専門にしている弁護士が、突然殺人事件の刑事訴訟を担当できない、という感じに似ていると思います。モデルを撮れば写真集の売り上げがいいフォトグラファも、F1は撮らないというのにも似ている感じがします。

昭和の終わり頃に追加された資格「木造建築士」という名前にならい、具体的に「普通建築士」「大型建築士」などと名前を変えたら良かったのではないかと思います。

でもきっと、1級2級という呼び方であることにより1級建築士が実際よりも偉大に見えるという既得権益を保護しなくてはならなかったのかもしれません。現実的に、平成も20年だっつーのに2級建築士は1級建築士よりも格下に見られているわけですから、必要以上に1級建築士が持ち上げられすぎていると言わざるを得ません。

清酒ですらその等級の呼び方を廃止できたのに、建築は利権の塊なので無理なんですかね。

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