Data Rescue 2 で、HDD復旧

2009年01月12日 公開

外付けハードディスク(HDD)で、画像の選別をしていたら、データが全部無くなっていた。あれー、どしてー? ディスクの空き容量は、なんとHDDの容量ほぼいっぱい。どうしてこんなコトが起こるのかを考えるよりも、まずそのデータを復旧しなくては!!

まさに、夢のような体験です。と言っても、悪夢ですけど。

忠告:お困りの方へ!

ハードディスク(HDD)は、何か作業をするたびに自動的にログファイルを書き出したり、いろいろなファイルを変更したりします。修復が必要なHDDまたは修復が必要なその他のメディアは、今すぐ使用を中断し、修復の準備ができるまで接続しないことを強くお奨めします。

あせっていろいろ試しちゃったりすると、その分だけ修復できるファイルが減ります。

何もしなければ、空にしたゴミ箱くらいなら、ほぼ100%修復できることでしょう。

Vectorなどにある、フリーのHDD復旧ソフトを使ってみたこともあります。なんとか解析はできたものの、復旧というのにはほど遠い内容に愕然とします。復旧前に解析内容リストを見たときは「これ見ても何だかわからんな」って思いましたが、結局、その「何だかわからん」ファイルを作り出すのでした。

それでは、復旧とは言えない。

かつて購入したCFカードに付属していた「Image Rescue」もかなり復旧できるスグレモノですが、CFカードやSDカードなどの外部のカード類には対応しているのにHDDには対応しておらず、修復対象として認識できませんでした。同じUSB接続なのに、不思議。

だったら、仕方がない。データ復旧ソフト「Data Recue II」の出番。

データレスキュー.

データレスキュー2。Mac版で、無料お試し版デモ機能で解析だけはできて、データも5MB以下のファイルをためしに1個だけ復旧させてみることができる──という売り方。「ホントに復旧できる」という自信があるのでしょう。

それでも、何でも100%復旧できるというわけでもなく、納得の上で購入させて訴訟リスクを回避しようとしているのかもしれません。そりゃそーですね。とくに、ハードウェア的な故障があれば、それはもうほぼ諦めるしかないのではないかと思われます。

作業の流れの詳細は、デモ版をダウンロードすると同梱されているマニュアルに掲載されていますので、ここでは、要点と今回の個別の条件だけ短く記録します。

データ修復のために、ディスクをスキャンしてみる

起動して、復旧したいドライブなりボリュームなりを選択します。今回修復したかったのは、USB2.0で接続された外付けハードディスク。作業領域を決めるには、修復したいドライブ以外を選択しなければなりません。当たり前ですけど。

そして、スキャン方法を指示します。クィックスキャンを選択しましたが、クイックリーに「何もない」と返答が……ε=(ノ_ _)ノ 仕方がないので、フルスキャンします。

個々の状況によってまちまちと思いますが、USB2.0で接続されたウィンドウズフォーマットの40GBのハードディスクをフルスキャンするのに、「14時間」と表示されていました。進行状況を合わせて考えてみると、だいたい正しい時間なのではないかと思いますが、実際には出かけて留守中にさせておいたので、何時何分に終了したかは定かではないです。

その後さらに、外出中の間に何か作業を始めていて「24時間」と表示されていましたが、実際には24時間かからなかったようです。これも、引き続き、飯食って寝ている間にやらせておいたので、何時何分に終了したかよくわかりません。

でも、結構な時間が必要であるということです。

データ復旧は、スキャンした情報を元に組み立てていくようです。なお、スキャンした情報は保存できるので、一度作業を中断したり、再起動したりすることも可能です。スキャン情報ファイルは、約4.2MBでした。40GBの外付けHDDをスキャンしたときの一例で、実際にいつもこのサイズになるとは限りません。

警告 WARNING

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いよいよ本題、データを復旧する

HDDをスキャンした情報を元に、「こんなファイルが復旧できる見込ですよ」というリストが表示されます。これで、必要なフォルダやファイルなどを拾い出して、[復旧]をクリックすれば、どんどんファイルを修復してくれます。

アイコン、日付、フォルダの階層を再現。また、ファイル形式別にもデータをリスト表示

マニュアルにはこんなコトも書いてあり、こりゃいいやと思いましたけれども、うちのHDDは壊れすぎたのか、壊れたファイルが悪かったのか、フォルダ情報は混乱したままでした。

破壊状況による部分もあるかもしれませんが、デジカメで撮影したデータなので、同じフォルダ名や同じファイル名を繰り返し使ってしまっています。そのためにフォルダ情報なども混乱したままなのかもしれません。

また、この度修復したHDDはカタログエントリーも混乱しているようで、同じ内容のファイルが複数修復されて生成されています。カタログエントリーがまだ生きていれば、どちらがホンモノかを判定して、不要な方はファイルを生成しないみたいです。

でも、ファイルがダブったとしても、修復できないよりマシ!! むしろ、1万円ちょっとのソフトを導入することで、失われたファイルを再び得ることができるというのはかなり有益に思えます。もし、これをファイルサルベージサービスに依頼したとすると、どのくらいの費用がかかるかわかりません。

ネットでファイルサルベージを検討したところによると、この程度の障害でしたら、ある会社では135,000円~。「~」って何よ!! 最低限、それだけは必要と言うことですね。別の会社では52,500円。どちらにしても安い出費ではないし、別の事例では8GBのデータを復旧するのに45万円の見積だった、という話もあるにはあります。

それから、ファイル復旧サービスを提供している事業者も、実際にはこのソフトを使っていたりするそうです。

気になる世間の反応

概ね良好なようです。好意的な意見が多いのは「データバックアップについて手が足りていなかった」という後ろめたさもあるかもしれませんが、何といっても、壊れて失われたと思われたデータを再び手に入れることができたという喜びが大きいからではないかと思われます。

そのキモチ、わかるーっ!! ただいま、実感中

でも、気になるレビューもありますよ。

ただし、ワードやエクセルの2008で採用された「.docx」等のファイルには未対応。

その辺の対応は、バージョンアップなどでそのうち為されるのではないかと思いますが、現在の認識可能なファイル形式は、マニュアルに記載がありました。

  • 音楽
    • WAV, AIFF, AAC/m4p, AAC/m4a, AAC/m4b, MP3
  • ドキュメント類
    • PDF, FileMaker Pro (versions 2-7), FreeHand (versions 4, 7-10), InDesign (versions1-3), QuickBooks (versions 4-6), PageMaker (versions 4.2, 5, 6), Quark and Quark EPS (versions 3.3, 4-6), MS Office Word (versions 5, 6, 98, 2001, 2004, X), PowerPoint (versions 4, 2001, 2004, X), Excel spreadsheet (versions 4, 5, 98, 2001, 2004, X), AppleWorks version 6 (Presentation, Word, SpreadSheet, Database), ClarisWorks (versions 4-5, Word, Database, Spreadsheet), OpenOffice (text, spreadsheet, presentation, drawing), Quicken and Quicken data (versions 98, 2000, 2001, 2002, 2004, 2005), Macintosh RTF files
  • 一般的イメージファイル
    • FreeHand EPS, Adobe Illustrator image (versions 5, 5.5, 6, 7, 9, 10), Illustrator EPS (versions 5, 6, 7, 9), Photoshop TIFF (versions 6, 7, CS), Photoshop BMP (version 6), Photoshop PCX (version 6), Photoshop JPEG (versions 3, 6, 7, CS), Photoshop PSD (versions 2, 3, 6, 7, CS), Photoshop EPS (versions 3, 6, 7, CS), CRW, ORF, generic TIFF, CR2, generic JPEG, generic GIF, PNG
  • メール
    • Entourage version 11 database, Eudora (versions 5, 6) (outbox, inbox, nicknames, settings, trash), AppleMail (incoming, mbox), Outlook Express (versions 4.5, 5.02) (contacts, messages, database)
  • その他
    • Retrospect (versions 5, 6), iTunes library, GZ, Zip, DMG, Resource forks
  • 動画
    • iMovie project file, Final Cut Project file, MPEG, Quicktime
  • 一般的なテキスト
    • HTML, Rich text, Postscript, text PLIST, XML, generic ASCII

MacOSでは全く使うことができない他OS仕様のファイルの復元も、もしかしたら難しいかもしれません。その辺のニーズ・ウォンツやら技術的障壁などについては、よく理解していませんけど。

オフィシャルサイトのFAQには、こんなことも書いてありました。

Q. Data Rescueで復元できない場合は、あきらめるしかないでしょうか。

A. 物理的にディスクを検証してくれる外部サービスで、確認してもらうことが可能です。(以下略)

パートナーシップなんだか子会社なんだか親会社なんだかは、とくに検証していませんけれども、ファイルサルベージに関するサービスを提供してくれる会社を具体名を挙げて紹介しています。

操作が簡単とは言っても、ファイルサルベージにはある程度の知識や勘は必要になります。何の知識もなくリカバリーするのは、ちょっと困難がつきまとうことでしょう。

だからなのか、マニュアルにはこんな記述もあります。これ、実は重要。

2.3 ユーザーレベル

このマニュアルは、読者がMacintosh コンピュータの操作、たとえばマウスの使い方やメニュー項目の選び方などをよく知っているという前提で作られています。このようなMacintosh の基本操作が分からない場合は、お買い求めのコンピュータに付いてきた資料をお読みください。

さすが、日本製ではないぜ、と強く主張しているように感じさせます。「たとえばマウスの使い方や」って、パッケージ版には紙のマニュアルが付いてくるのでしょうが、ダウンロード版をダウンロードしてPDFファイルのマニュアルを開けたヒトは、この項はクリアできてるヒトが殆どなのでしょうね(そう願います)。そもそも、マウスも使えないようなヒトなら、データクラッシュするリスクがもともと少ないヒトなんじゃないかという気がします。

このソフトを1本持ってるだけで、一儲けできそうな感じすらします。

そういえばいつだったか、ケータイで撮った大事な写真を、操作を誤って削除してしまったというクライアントがいました。写真のことならフォトピエールに訊け、と思うわけですが、ケータイのオフィシャルショップに行ってみたり、カードそのものが壊れたかと心配になってそのカードに更に撮影してみたり、やっぱりカードは大丈夫だということでまたそのファイルを消したり……と、いろいろやってみちゃったそうです。いろいろやってみちゃってから問い合わせを受けたので、100%のファイル修復とはなりませんでした。でも、普通の操作で普通に削除したファイルなんて、ホントにほぼ100%復旧できるものなので、「やばい」となったら、もうそのディスクやらカードへのアクセスをしないことが肝要です。

【リンク】アイギーク社 データ復元ソフト:Data Rescue II

ところで、こーゆーの、パッシブセイフティとか言うんですかね。本音を言えば、データクラッシュを未然に防ぐ仕組みがあるともっといいのですけど。それは、アクティブセイフティ? うっかり「ゴミ箱を空にした」なんてのはなかなか防ぎようがないですけど、データ復旧できてもクラッシュ阻止は難しいのでしょうか。

結論としては、とてもいいソフトです。でも、実際にディスクがクラッシュしていないなら、購入して備えておく必要は無いでしょう。そして、この手のソフトを使う度に思いますが、とてもいいソフトだけど、これを使う状況に陥るのは、こりごりです。幾度となく助けられてるけど。

意図的に削除したファイルもかなり残っていることが多く、何年前のデータだ? という超懐かしい写真データが復元されたりすることもあります。どのファイルが意図的に削除したファイルか、なんて判定することは、まず不可能でしょうからねぇ。

【追記】2009.01
こんなに激しくHDDがイカれたのも初めてのことでしたが、今回の修復ではJPEG画像の本体とサムネイルがうまく合致しないケースがあることがわかりました。サムネイルが違っていたところで、べつに大きな問題は無いですけれども、ちょっとびっくりしたのでお知らせしておきます。

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