江戸東京たてもの園は足カバー持参で

2009年02月14日 公開

3月1日まで開催中の「日本の建物 第4部『建物のかけら』展」を見物しに、江戸東京たてもの園に行ってきた。江戸東京博物館かなーと思ったら、違いました。武蔵小金井の小金井公園内に併設されている、江戸東京たてもの園でした。まぎらわしい。

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えっ!! 英語では EDO-TOKYO OPEN AIR ARCHITECTUAL MUSEUM って名乗ってるの。へぇー。野ざらし博物館、みたいな感じがしますけど。

「建物のかけら」展は、先日もうすぐ壊されちゃうと思われる、元公団住宅っぽい建物を見ていて、せめて棟番号表示のパーツだけでも再利用したらいいのに、とグラフィックデザイン的に思ったところに端を発する。そんなコトを申し上げたら、この展示を紹介してもらえたわけです。

ホント、外壁の掌に載るほどのかけらとか、そのような破片がたくさん展示してあり、興味のないヒトにとってはただの産業廃棄物にしか見えないかもしれません。もしかすると廃棄物どころか、石ころ程度にしか見えないかもしれません。でも、元あったその姿を想像し、そして、どんなに立派に作っても、どんどん壊していくニッポン人の水に流すココロに胸が痛みます。自分もその一員なのに。

わかりやすい展示物といえば、エレベーターの表示の残骸とか。市町村合併で不要になった旧市町村名銘板とか。

くわしくは、江戸東京たてもの園のウェブサイトやちらしなどをご覧ください。

そんな展示を見るために、わざわざ小金井まで行ったわけですが、その展示だけ見られればいいかなー……というふうに考えていました。ところが、展示棟の隣には2.26事件で殺された大蔵大臣高橋是清邸があったり、板橋区内にあった写真スタジオ常盤台写真場があったり、戦中の建築家の前川國男私邸があったり、ちょっとおもしろそうだな、と思っちゃったのですよ。つい、うっかり。天気も良かったし。

全国各地にある城なども見物しないことはないけれども、教科書に載っている程度の、思いも巡らないくらい昔の、日本中で戦争してた時代の殿様の建物を眺めるよりも、ここ100年以内くらいで、戦後に残った建物を眺める方が、趣を感じます。個人差あると思いますけど。

規格外の扉

まぁ、とにかく、見ない予定だったし、その後の予定も無いわけではなかったので、適当に興味があるものをいくつか、チョイチョイと廻ろうと思ったのですが、予想外にオモシロい。これは、住宅の広告に関わっているせいかもしれませんが、前川邸なんて、すんごい。現代では、その規格外の建築をだれが建ててくれるものやら……と呆れたり。あるいは、写真館だった建物は、平成の現在ではわりと「新しい」と思われている、外光を採り入れるスタヂオだったり。

いちいち口をあけて、見ちゃうわけですよ。

写場

ところで、日本の家屋ですから、当然、土足禁止です。玄関で靴を脱いであがり、見物するわけですが、室内履きが用意されているわけでもなく、ましてや晴れた暖冬とはいえ2月ですよ。床が冷たいです。足が寒いです。

冷えに敏感な女性に限らず、オッサンも足カバーを持参するとよいでしょう。スリッパは、持ち歩きに不便だし、歩くとペタペタひきずりますし、ニッポン人としては、スリッパで畳の部屋を横切るのは気が引けます。でも、靴下の延長線上にあるような足カバーならば、畳の部屋でも平気ですね。ウラに滑り止め加工とかしてあれば、尚良いですね。きっと。

ちなみに、400円も入場料を取るならば、手袋を貸し出してもいいのではないかと思いました。

玄関

たいていは玄関で靴を脱ぎ履きするわけですけれども、みんな壁に手をつくので汚い。というか、汚らしい。手をつくことを禁止することはかなり難しいと思いますが、手をつくなら手袋装着で、というふうにしたらいいのに。手袋持参なら入園料50円引きとか。

そんなコトすると、壁を塗るヒトの出番が減るからだめなんでしょうか? でも、そのくらいヒドい。おっと、ここで、OPEN AIR MUSEUM という名前が発揮されるわけ? 「展示品」は雨ざらしだから、内部が多少汚れようと、気にしない、とか。それではダメですよねぇ。できるだけ長きにわたって保存できるように、見物者にも協力を要請し、大切にするキモチを醸成するのも、役目だと思われます。

ちなみに、西ゾーンの東側にある現代建築と、東ゾーンの東側をくるりと廻ってきただけでしたが、かなりの滞在時間でした。途中、高橋是清邸にて、休憩もしてましたけど(コーヒー、うどんなどがいただけます)。天気が穏やかな日に、また訪れたいと思いました。

【リンク】

 

ところで、高橋是清が殺される直前に、寝巻き姿ではと思い「高橋、これ着よ」と上着を差し出した……っていう逸話は、嘘ですよねー。

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