メニュー 閉じる

ドライブスルー公衆電話


群馬に来てから何年か経ったある日。伊勢崎のあたりから足利の方へ出かけることになって県道をとことこと走っていたら、見かけたんです。ドライブスルー公衆電話。話には聞いたことありましたけれども、実在するんだなー、って思っていました。

ドライブスルー電話看板

その後も、その道を通るたびに「まだあるぜ」とか思っていましたが、いい加減、いつ無くなってもおかしくない状況ではないかと思いまして、記録しておくことにしました。あと10年経ったら「昔は、こんなものがあったんだぜ」って笑い話に昇華するでしょうか。

場所は、太田市丸山町、群馬県道39号(東国文化歴史街道……へぇー、地図を見て始めて気づいた)沿い。その昔は毛里田と呼ばれていた地域ですね。NTT毛里田電話交換センターという敷地の、おそらく中になるのでしょう。伊勢崎市街地から途中で国道50号と交差して足利へほぼ東西に通っているので、意外に通行量のある通りです。ただ、昨年に北関東自動車道が桐生太田まで暫定開業し、早ければ再来年には桐生太田から東北道までも開通する見込なので、この通りの通行量は減ってくるのではないかと思います。

そんな立地ですよ。ケータイの普及した21世紀初頭のこの時代、釜飯販売スタンドだってドライブスルーじゃないわけなので、公衆電話がドライブスルーである意義もほとんど無くなっているのではないかと思います。間違えた。ケータイが充分に普及しましたから、ですね。

ドライブスルー公衆電話全景

前後の余白は、車が出入りするための出入路になるようです。向こう側にバスが見えるのは、たまたま向こう側の土地にバスが駐まっていただけです。また、門扉が見えますが、これがNTT毛里田電話交換センターの入口のようです。と言っても、普段はヒトの出入りが無い感じがしますけど。

ドライブスルー公衆電話詳細

半チューブの庇が付いていて、雨の日でも、多少の風でも、濡れることなく公衆電話をドライブスルー利用することができるよう配慮されています。この形をわざわざ片側から支持しようとするドライバーへの過剰な配慮に感服します。いくら群馬が車社会だからとは言え、ここまでしてやる必要があったのかなかったのか、今となっては測定しようが無い感じですけど。

2ドライブスルー公衆電話の電話ボックス

しかも、ドライブスルーレーンの角の、要するに自動車通行の妨げにならなかろうという場所に、電話ボックスも設置されています。こちらはグレイのISDN公衆電話。基礎部分から推察すると、設置当初から電話ボックスもあったのか、という感じです。もしくは、電話ボックスがあった場所を拡張してドライブスルーも設置したのかな?

ドライブスルー公衆電話の電話

ドライブスルー公衆電話の電話自体は、シャッター付の小箱に納まっており、下段には電話帳収納箱も付属していました。でも、電話帳はナシ。もっと言えば、シャッターは上にも下にも動く気配ナシ。そもそも、この電話は利用されているのか疑問ですが、検証する資料もナシ。

これが、太田市丸山町にあるドライブスルー公衆電話です。これが、群馬だけかと思ったら県外にもあるらしく、募集中です。取り壊すにも費用がかかりますので、公衆電話機能が失われたとしても、何か具体的な建設予定とか無ければ残骸はしばらく拝めるとは思います。

【リンク】ちょっと見てきて

【追記 2010.08】どうやら今年中に撤去されちゃうそうです。見納め!


Posted in 群馬の話題
0 0 評価
Article Rating
ウォッチする
通知
0 Comments
インラインフィードバック数
すべてのコメントを表示

関連してるかもしれない記事