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東西南北で言い表す文化


まずは、言いまつがい その2093から。

眼科で看護師をしています。
患者さん(おばあちゃん)の
視力検査をしていたときの話。
私 「右目から検査します。
輪っかの穴があいてる方を
教えてくださいね。
‥‥では、これは?」
患者「えーっと‥‥
ひがし!
私 「はっ?」
患者「東だろう?」
突飛な答えにビックリしたけど、
その視力検査の輪っかの切れ目は右の方で、
その方角は東の方でした。
(上の時は北?)

Eyesight test: Hindi & illiterate versions

群馬で育ったヒトならば「ある、ある!」って納得でしょう。

知人のアラサー女性が眼科勤務だったらしいのだけれども、やはり東西南北で表現するんだとその女性の旦那さんが言ってました。「ふーん」って思ったけど、驚きました。

なにせ、群馬では、建物の位置関係を東西南北で表現することはもちろんのこと、建物の内部の配置まで東西南北で言うのです! 「一番東の北側ね」とか、フツーに言うので、圏外から来たヒトはハテナ? となることでしょう。

群馬南部、とくに藤岡・高崎・前橋・桐生・太田あたりの平野部は、北に赤城、南は空、という感覚をすっかり身につけているようです。だから、「東に」って言われたら、脳内処理として「あっちが赤城で北なので……」ということが自動で行われているのではないかと想像しています。

その延長として、上下左右のことを東西南北で言うヒトもおられるようです。正しくは、右左下上のことを東西南北と言うわけですけど。

で、元眼科勤務のヒトに聞きそびれちゃっていますが、「右上」はやぱし「北東」なんでしょうかね? 細かいことだけど、思い出したら気になる!


Posted in 群馬の話題, 難しい日本語
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