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石油ストーブの燃焼芯を換装してみた


石油ストーブの芯が上がらなくなった。あいつが上がってこないと、火が点かないわけですよ。これから冬になろうという時にそりゃぁ困るわけなので、外側のカバーを外して眺めてみた。

芯がどこか下の方に引っかかって上がってこない感じ。カバーの表示を見ると「01年製」。親しくしていただいている近所の独居老人が、ファンヒーターを購入して要らないんだけど? って言うのを頂戴してきたやつなのだが、もちろん、芯を交換したことなんてなかろう。

よし。交換するか!

まずは、本体の表示で型番を調べ、ウェブサイトをチェックするも、そんなニッチな要望に応えてくれるページは用意されていないようなので、近くの営業所に電話してみた。そしたら、在庫してるから営業所に用意しておくとのこと。歩いて15分くらいの所だけど、今日は雨だからガソリンを燃やしたぜ!

燃焼芯を買ってくる

1785円で購入してきました。

ストーブの燃焼芯

純正品にこだわっているわけではありませんが、そもそもこの燃焼芯の替え芯を見かけたことがないですねぇ。みんな、どうしてるんだろう? 石油が安定的に入手できればずーっと使えそうな感じがしますけど。

道具を用意しよう

さて、換装には、こんな道具が必要です。

道具

  • プラスドライバー
  • スパナ(8mm)
  • 掃除機・絞った雑巾
  • 段ボール・古新聞

こんな感じ。替え芯を買ってくると一通りの説明がされている説明書が附属されていたので、安心ですね。

後の方を見れば解りますが、段ボールは引き出した古い燃焼芯を置くのに使います。灯油を吸っていますので、燃焼芯を引き抜いてから用意するのでは間に合いません!(たぶん)

それから、たいていの場合は、積年の恨み——じゃなくて、埃が積もっていますので、雑巾・掃除機はマストアイテムと思います。暖房器具や電気製品にこんなに埃が積もるんじゃ、そりゃ火事にもなるさ! というくらい積もっているかもしれません。

警告 WARNING

  • 説明書をよく読んでから作業をしてください
  • 作業に自信がなければ、メーカーが交換してくれると思いますので、個別にお問い合わせください
  • この記事を読んで行なった行為(分解・換装など)によって生じた損害は、メーカー・購入したショップ・記事掲載者を含め、誰もその責を負いません。
  • 内部構造などに関する記述は個人的に使用した個体に関してのものであり、すべての製品について共通であるとは限りません。
  • この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

カバーをはずす

カバーをはずす前に、燃焼筒とか燃料タンクとか、あとは乾電池式なら乾電池もはずします。燃料タンクは転倒しない場所か、転倒しても問題無い場所に。乾電池は燃料とはべつの場所に。あと、芯をグリグリするハンドルも邪魔になるのではじめにはずしておきます。

外カバーをはずします。これは、足元に4つのネジで留まっていました。図示するまでも無し、っていう感じでした。

一気にこぢんまりとした本体から、さらに案内筒リングもはずします。

案内筒リング

ネジ1コついてます。後ろ側には支える爪が付いています。

ここまでで、はずしたネジはまだ5個です! そのうち4個はおそろいです。

案内筒もはずしますよ

ここからが本題の、案内筒もはずします。

リード線

後でやろうとすると忘れるので、先にリード線を引っかけているクランプからはずします。「赤を切るか、緑を切るか?」じゃないです。どちらも切らないように。

その次に、スパナでナットを3つゆるめてはずします。

ナットは3か所

ナットを外すときは、反時計回りに廻します。

さらに、もう一つネジをはずします。

もう一つネジ

ここまでで、ネジを4+1+1=6個と、ナット3個をはずしましたよ! 幸いなことに、ワッシャなどのネジに附属のパーツは、ありませんね。

そしたら、案内筒を思い切って上にガバっとはずします。リード線が繋がっているので、ほどほどにしといてくれー。

案内筒を持ち上げる

持ち上げたら、灯油タンクを置く辺りに置いておきましょう。

芯はすでに焦げ焦げでした。さて、この焦げた芯を引き出しますよ。

芯を引き出す

説明書に従って、芯をぐりぐり出し入れするハンドルの棒(スピンドル)を引っぱります。ストッパーが付いているので、ストッパーを指で持ち上げて解除しながら引くのだと。

そしたら、芯がフリーになるので、時計回りに回転しながらゆっくりと芯を持ち上げます。把っ手とか付いていないので、手で持ちます。もちろん手は汚れます。

芯をはずす

そしたら、用意しておいた段ボールなり古新聞の上に置いちゃいます。あーあ、灯油が勿体ない(ケチ!)

この芯は、芯のホルダー金具の2つで構成されているので、芯と金具を分離します。

芯と金具を分離

何かの使途の死骸みたい。平和の使徒ではなさそうです。

新しい芯を付けましょー!

説明書に従って、新しい芯を金具に取り付けます。

新芯装着

この芯には、向きがあります。小さい切り欠きが、金具のゴチャゴチャした手前部分に来るのが正解です。また、小さい金具が付いているので、それを芯ホルダー金具の穴にちゃんとはまるようにセットします。

これをまたストーブ本体に戻します。

目印

印を目安に、本体に差し込むと、芯をぐりぐり出し入れする棒がその位置に来るようです。

ギヤが合う

ハンドルの棒を押し込めば、ギヤがかみ合うようになっていました。棒が押し込めない時は、左右回転方向にずれているだけではなく、上下方向にもちょっとずれていることがあるみたいですので、冷静な対応が必要。

ストーブを組み立てて元に戻しましょう

ためしにハンドルを差し込んで回転させてみると、芯が上下したら大丈夫でしょう。芯を出した状態にして、案内筒をかぶせます。

機種にもよるとは思うけれども、燃料タンクが無い状態で燃焼芯をホールドできないので、ハンドルを片手で押さえたまま、空いた片手でかぶせましたよ。

案内筒をかぶせる

どうやらうまく収まったみたいです。引っかかったりして先端がぐちゃぐちゃにならない方がいいんでしょうねぇ。

あとは、バラした時の逆順で、ネジを忘れずに確実に留めながら組み立てていきます。ネジが余ったらアウトです。もう一度バラして確認する必要があります。火事になっても知らないよ、って話ではないです。

ストーブ

これで、写真撮ったり余計なことをしながら、だいたい30分くらいでした。道具さえそろっていれば、網戸を張り替えるよりも簡単なんじゃないかと思いました。

替え芯はネットでも購入できる

アマゾンでもストーブ替え芯ありますし、便利な時代なんどすえ。

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2 Comments
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参考になりました。
手元に石油ストーブがないのが残念です(^_^;)
自分でメンテすると、機械に愛着がわくよね。

結構、単純な構造でした。
しかも、説明書ついてくるしね。

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