リフォーム詐欺未遂

2010年05月18日 公開

高崎市内に、ヌルヌル詐欺が出現。いわゆるリフォーム詐欺。「お宅のトタン屋根、だいぶ傷んでますね。塗り直しましょう。今なら15万円ですけど、どーですか?」なんて突然やって来る、あいつだ。あいつと言っても知人に塗る塗る詐欺師がいるわけじゃないですけど。

普段、塗装とか建築とかに携わっていなければ、15万円ってどのくらいできるのかなかなか想像しがたい。

で、塗る塗る詐欺師が老人宅に出現したらしい。「明日やるから」っつって、塗料缶などをいくらか置いて行ったのだ。ずいぶん安いな、と思ったらしい。家族の誰かが手配してくれたと思い込んでもいたらしい。

塗料缶など

置いていったのは、55〜65m²塗れるとされる塗料。約19坪塗れるということは、2缶くらい必要ということか。ということは15万円のうち上塗り塗料代がおよそ25000円くらいか?

でも、家族に相談してみて初めて、塗る塗る詐欺だということが発覚した。明くる朝、9時に来ると言うことだったので、その老人の娘(そこそこ高齢者)と、さらにその娘(すでに中年)も行って、確実に断るのだと息巻く。

そんなおもしろいイベントに、わざわざ誘ってくれてありがとう! たまたますぐ近所に用事がありましたので、さっさとその用事を済ませて、塗る塗る詐欺師撃退の現場を見物しに行ってきましたよ!

未遂のまま撃退しておく

さてその塗装屋は、予告通りにやって来て、リーダーはひととおり「おはようございます」とかいうモノの、他の人工たちは何のあいさつもしない。フツーに頼みたくないような人たちだ。腰に手を当てボサっと突っ立っている。作業を開始するでもなく、撤収するでもなく、リーダーがどう出るのかをいつものように見守っているという感じ。

相手としては、老人のみの世帯と思い込んでいたのに、来てみたら老若男女が待ち構えていて、拒否一点張り、退散するしかないですね。「コリャ駄目だ」と観念して次の獲物を探した方が得だとの判断か。

「ただね、ホレ正直言って、普通はあの、キャンセルの場合は破談料ってのが、こりゃ法で決まっててね、たとえいくらでも、あの、決めた金額の何割ってので、ホントは貰いたいとこなんすよ。だけどうちはそゆことしないですから。」

 

キャンセル料が法律で決まっているんだっけ? いつのまにそんな法律ができた? それってニッポンの話? グンマーだけ?

一方、法律で決まっているクーリングオフについての説明は一切無し。もう、そんなところから塗る塗る詐欺と思わざるを得ない。提示金額の15万円がどの範囲にどの材料を使いどのような工程でするのかももちろん説明ナシ。そもそも、何色を塗るのかすら不明。

いちいち契約書を出せとか言わないけど、ひどい。判断力が鈍っている老人がゆっくり考えて疑問に思う前に、あるいは家族が異議を挟む前にパッとやっちゃって現金を請求するのだろう。一応「家族に訊かなくていいのか」って言ったけど「いいのだ」って言ったからやることにした、ということらしいのだけど。酷い商売だ。手慣れてる。

証拠を残さず、名刺は回収するのが流儀

わざわざ名刺を置いていって信用させようってのも酷い。

「今後何かあったときはお願いします」

って、一応言って帰ったものの、「名刺を返せ」と言うから返した。でも、名刺返却させといて「何かのときにはよろしく」って何のことだ? どう寝呆けているのだ? 手慣れてる。だいたい、社名ナシで、肩書きに「代表取締役」って書いちゃうところあたり、胡散臭い。

塗る塗る詐欺代表取締役中野紀夫

「代表取締役中野紀夫」って書いといた方が相手を信用させやすいと思ったんでしょう。名刺に何を書こうが書くまいが自由だし。何かあったら前橋市西片貝町の中野紀夫さんに連絡しますのでどうぞよろしくね。

なんでも拒否してばかりでは中野紀夫さんも不憫なので、お願いされたとおり、何かの時に連絡とれるように名刺を保存。だって、何かのときにお願いって言ったもんね。お願いできるようにしとかなきゃ。

たいていの老人は誰にも相談せずにやらせちゃって、口約束の15万円で足りないと言われてどんどん払わされたり、瓦を載せ替えましょう、壁も塗っときました、基礎が悪いですね、サッシがどーたらこーたら、庭の手入れが何だかんだとかどんどん追加工事の契約をさせられたり、そうなると、「あの老人は金払いがいい」なんて裏情報が流れていろんな業種の業者が入れ替わり立ち替わりやってきてはいろんな商品やサービスを売りつけようとするのかもしれない。

そうなった時には、すでに手遅れなのだ。

家族の会話って、重要なんだなぁ

取り敢えず、家族同士でよく話をしておくべきだな、と思った。とは言え、「オレオレ詐欺」が成功するのも家族の会話の薄さに起因しているわけだ。個人的には、会話の回数や時間数はかなり少ないけれども、「その要求が本当かどうか」の確認方法については常に話題にしています。万一、本当に他人を介して緊急に振込を要求しなければならないということも無いとは言えないので。

それにしても、未遂に終わらせたのが悔やまれる(?)。もっと時間があってヒマだったら、黙ってやらせて、どんな材料を使ってどんな仕事をするか見てみたかった。そしてその後にどんな要求をしてくるのかとか、クレーマーとして有名な彼にも応援を頼んで、全部録画してみたかった。さらにそれを元手に騒ぎを大きくしたかったな。圧倒的な何かで、二度と立ち上がれなくなるくらいに。

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