健康保険証で臓器提供意思表示

2010年09月30日 公開

季節になると自動的にやってくる国民健康保険証。扶養されていない無職のヒトとか自営業のヒトが加入していることになっています。もちろん、自営業のフォトピエールは国保に加入していますとも。

国民健康保険証(うら)

新しモン好きではなく今までの慣例が大好きなお役人連中も、多少は改善しようという動きがあるのかシステム屋に騙されてるだけなのか、3年くらい前から保険証がだいぶ小さくなったのには、もう慣れた。でも、今度は、裏面に変化が。

国民健康保険証(うら)

なんと、臓器提供意思表示カードになっていました。画期的だなぁ。

今までは、運転免許の書き替えに行くと、免許センターに意思表示カードが置いてあった。不要な交通安全協会には騙してまで入会させるくせに、臓器移提供思表示カードについては任意に持ち帰り、任意に署名して、任意に携帯するとか、そのような消極的なアピールだった。

自動車運転者は、交通事故に巻き込まれる可能性が高く、臓器移植のチャンスとなり得る可能性が高いので、ターゲットとしては間違っていない。

ところで、臓器提供意思表示カードって何だ?

医療技術の発達によって、臓器移植による延命がより現実的となっている21世紀。臓器被移植を待つ患者も多いと伝え聞いています。でも、臓器を移植しよう! という健康なヒトはそんなにいません。見ず知らずのヒトに、自ら進んで移植を申し出る仕組みがあるのは、骨髄移植くらいではないかというように認識しています

というわけで、不慮の事故等で脳死状態になった場合に「その臓器、もったいない!」、だから、もしよければ譲ってもらえませんか? ということになるわけだ。でも、医師はもちろん、家族にとってみれば「そんなコト、急に言われても!」だ。

そりゃそーだ。

たいていは、急死なのだろうし、そんな急死じゃなくても家族が脳死宣言されたオロオロしている状況で「臓器くれ」って言われても、簡単には結論が出せないので、つまりはNOだ。もたもたしていたら臓器なんてすぐに傷むから。

でも、何らかの形で故人(となるヒト)が意思を表明していたら、それを根拠にYESとかNOとか言いやすくなる。

NOも意思表示できる

初めの頃は、どの臓器を提供可能かという意思しか表明できなかったのだけれども、いつのまにか「臓器提供をしない」という意思も表示できるようになっています。だから、今、目の前で死のうとしている家族を目の前にして「善意のために提供してもいいか……でも……」などと思い悩まなくても、本人の意思に従って——つまり、意思表示カードに従ってやってくれ、という、他人まかせな判断ができるようになるわけです。

ニッポンでは、故人の意見って意外に尊重されますからね。

10月は臓器移植推進月間です

臓器提供意思登録死後の臓器提供の意思を表明していると、瀕死の場合医師がちゃんと治療をせずに臓器移植したくてウズウズしてしまうのではないか? という心配をしているヒトはまだまだたくさんおられると思います。でも、この健康保険証の場合、なぜか保護シールが添付されていました。つまり、必要無い場面ではその意思の有無を確認出来ないようになっているんですね。

なので、表面上の心配は無用ということになろうかと思います。

また、今年は法改正があったりいろいろな誤解や誤認識があるようなので、これを機に知っておくべきなんでしょうね。どうせニッポン人はテレビで話題にならないことには興味を示さないとは思いますけど。

  • 15歳未満でも臓器移植できるようになった
  • 親族に優先されることはあるけれども、親族に限るという意思表示はできない
  • 移植医療は、保険適用される

臓器提供医師表示の機会が広まる

健康保険証を見てびっくりしたわけですが、運転免許証の裏面でも意思表明できるようになっていくという流れのようです。今までは、臓器提供意思表示ステッカーを自主的に貼り付ける方式でしたけれども、あらかじめ意思表示する欄があれば、意思表示のキッカケになっていいですね。

【リンク】臓器移植ネットワークグリーンリボンキャンペーン群馬県庁が緑色にライトアップのパノラマVR2009

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