安楽園でゆったり中華街

2011年01月19日 公開

超小規模な、ニッポン人にとっては遅れた、中国人にとっては早めの新年会を催したいな、なんて思って、とくにあてもなく中華街を歩いていましたが、どこもここも賑やかですな! さすが横浜中華街は活気がある!……と褒めてばかりもいられない。うるさいのだ。雑音が多すぎて、その雑音にみんな興奮しすぎて、何が大事なことだかわからなくなっちゃう。

基本は、これだ。

  1. おちついてビールをいただける
  2. 料理がおいしい
  3. お店との適度なコミュニケーション

知らない飲食店では、とくに3つめが難しい。放っとかれるのも悪くないが、適当な会話をしながらお互いを探り合う。客は何を求めているのか、店は何を食べさせたがっているか。売りたいモノをただ勧めてくるだけでは会話とは言わないのだ。

そこで、中華街大通りに面していながら誰も目もくれない建物発見。二重の入口には「営業中」って札が提げられている。ここにする……か?

ビール@安楽園

ちょっと躊躇したけど、入ってみた。

どことなく古ぼけた感じが、いい味出している気がします。

安楽園

中華街と言っても、雑誌掲載店たちは軒並みレストランの笠をかぶった中国テーマパークのようになってしまっている。でも、安楽園では周囲に流されることなく、自分の行く道は自分で決めているようにも見える。ネットを含む広告はほぼゼロに等しく、中華街公式サイトにも出てこない。

【リンク】横浜中華街

その昔は、広告も出していたようだけど。いつのどなたから広告嫌いになったんでしょうね?

それでもやっていけるんだから、すごい。この日の前日には100人、その前にも100人、という団体さんでたいへんでした、なんてオバサンが言ってたけど、「わかるヒトにはわかる」のかもしれません。取り敢えず、話ばかりでナンですから、料理を。

ピータン(皮蛋)¥1575

ピータン@安楽園

大盆・中盆・小盆とあり、小盆で頼みました。だいたい4人分だね、って言われました。ピータンの上には白ネギと生姜の細切りが乗っかっていましたが、ちょっと甘いモノが! 辣韮だったようです。

スブタ(古老肉)¥2625

酢豚@安楽園

なんとなく紅味が強く見えましたがなぜなんでしょうね。それから、さくらんぼのシロップ漬けが入っているあたり、絶対に意見が割れることでしょう。ニッポンではそのような些末なことで言い争うの好きみたいですから。

シューマイ(焼売)¥525

シューマイ@安楽園

1人前5個が基本のようです。とくにあれやこれや言われませんでしたが、シューマイは安楽園のオススメ料理のようですので食べてみるとよいでしょう。お土産品としても取り扱われていました。

きりがないのですが、タマゴ炒飯¥840とか、五目焼きそば¥945とかもいただきました。基本的には、ズバ抜けているところがなく、安心して頂くことができます。ビール大瓶¥735ってのが、ちょっと高めの設定だなぁ、とは思いましたけど。ビール好きには外せないアイテムなんで。

これは、また行きたくなる

何でだろう? この頃は、どの業界もテーマパークに近い気がする。中国レストランだって、中国を連想させるような服装でコスプレし、そのような音楽。ニッポン語がよく通じない中国人。でも、みんな疲れてる風で、楽しくなさそうなのだ。どれだけ売ってやるか、ということに精を使いすぎなんじゃなかろうか。

その点、この安楽園の商売ッ気の無さは、それはそれで心配になる。それでもリピーターが付いているようなので不思議だけれども——また行きたいと思う。中華街といえば、長崎屋か安楽園、というようになっちゃいそうな気がする。

ステンドグラス@安楽園

中国の伝統的な建物?

実際に、建築について詳しくないので何とも申しあげかねますが、道路に沿ってビシっと建っているその後ろ側には中庭がある。そして、おそらくバンケット(個室)を提供するという感じに設計されているのではなかろうか。

中庭@安楽園

趣きある便所、そして離れに向かう途中の中庭。さすがに暗くてどうしようもない写真になっていますが、別室で催されている宴会での談笑の様子が漏れ聞こえてきていました。どうしてこうもヒトのココロをつかむのか。

安楽園:横浜中華街

「よく風呂屋ですか、旅館ですか、って訊かれます」と言っていましたが、たしかにそんな風情。さすがに風呂屋っぽいとは思わなかったけど、旅館っぽい雰囲気はある。オーベルジュというか、宿泊も受け付ける……には、たいへんなんだろうなぁ。

中華料理 安楽園

2011/05 閉店したそうです

  • 045-681-3811、681-3812
  • 横浜市中区山下町145

ビールグラス@安楽園

騒々しいばかりが中華街にあらず

横浜中華街に寄りましたら、夕刻のせいもありまして阿呆みたいに混雑していました。「どうしてそこまでして甘栗を配って売らねばならないのか?」というほどの甘栗売りたち。「あっちが甘栗で盛ってるなら、こちらも」とばかりに、ニッポンマスコミ顔負けのハイエナ根性で通行を妨害してくる甘栗売り達をかき分けるのにも、すぐ飽きる。

栗押し売り

そういう雑多で賑々しいだけが横浜中華街にあらず。

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