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信毎のCMがまた無駄に感動的な件


信濃毎日新聞社広告局は、創刊140周年を記念してまたやらかしちゃいました。すごいな、その感動創造力。もう、新聞であることは縮小して、事実を元にフィクションで感動を呼び起こす専門の出版社に鞍替えしても良いのではないか、とも匂わせる。

というのも、信毎は6年前にも感動動画でちょっと話題になっていたからだ。

【リンク】信毎のCMが無駄に感動的な件

このときは販売局のページもちゃんとあってその思い入れなんかが熱く語られていたのだけれども、売上に関係なかったからかそのページはすっかり無くなってしまったようです。動画と共に、結構感動したんだけどなあ。ガッカリ。

動画はまだ残っているので、憶えの無いみなさんにはぜひ無駄に感動してみてもらいたいです。

撮影手法がちょっと独特

動画概要にあるのですが、鉄拳さんのぱらぱら漫画アニメを撮るにあたり、実際の新聞に印刷しながら撮っちゃったっていうんだからすごい。なにそれ。たしかに輪転機なので一定のスピードで回せば、同じ位置に刷るモノがいつも同じタイミングで出現する。

ただし、それはいつも同じ画が同じタイミングで出てくるだけで、どうしてそれがひとこまずつ違っているパラパラ漫画になるの? なんで? 合成なの? と思ったら違ってた

可変データ印刷機

オフ輪にしては遅すぎて印刷しづらいんじゃないの? と思ったら、なんとTKS JETLEADER®1500 を使って印刷したというのです。ジェットリーダーと言えば全ページ違うデータを1度に印刷できるという、かなりヘンタイな高速デジタル輪転印刷機なのです。いや、もうどこが輪転なんだかよくわかりません。給紙部はウェブを使っているようなので、輪転しますが。

短く言えば、超高速インクジェットプリンタですよ。すごいねそれ。そして、パラパラ漫画をぱらぱらさせることにも使えるなんて!

ジェットリーダー1500

展示会で実演したら、そのままのセットで売れたんですって。今や、新聞は速度を競うメディアではないので、残す媒体として速度以外の所に着目したところがなかなかいい勘所のように思います。こんな調子なら、一般の印刷も版無しが一般的になるのかもしれませんね。(おとしどころ、そこかよ!)

製版屋さんたちはますます縮小していく市場に、何を目指すのか質問してみたい。

【リンク】信濃毎日新聞アドタイ東京機械製作所鉄拳さん

なお、メイキング映像もありますが、1分あまりでちょっと期待はずれ。


Posted in デザイン
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