証明写真ボックスで撮ってデータで受け取ってみた

2015年01月07日 公開

証明写真のデータ納品についてちょっと相談されましたが、そもそも証明写真ギョーカイがどうなっているのかよくわかりません。そのため、ためしに証明写真ボックスで撮影してデータ受け取ってみました。

証明写真ボックス

どの機種でもデータ納品されるわけではないようですが、取りあえず大日本印刷系が世に放つ「Ki-Re-i with スマホ」を体験してきました。

利用には、あらかじめスマホに専用アプリが必要

あるプリクラのようにあとから専用アドレスアクセスしてパスナンバーを打ち込んで受け取るという方法ではなく、その場で Wi-Fi で受信して完了します。そのため、撮影を始める前に専用アプリをインストールしなければなりません。

Ki-Re-i アプリ google_play.svgz app_store.svgz

なお、Android と iOS 以外のプラットフォームには対応していないようです。

撮影してデータを受け取る

結構面倒くさいです。良く言えば「自由度が高い」のですが、悪く言えば「選択肢が多すぎ」でした。自由度が高いので最終的には自分で選びぬいた感覚となり満足度向上するのか、選択肢が多すぎで嫌になって後味悪いのかは、個人差がありそうです。

withスマホを選択

画面の説明に従って操作していくわけです。

  1. 「with スマホ」商品の説明
  2. 「写真」が欲しいのか、データが欲しいのか、両方か?
  3. オプション加工の選択
  4. 選択が良いかの確認
  5. スマホ選択(iOSなのかAndroidなのか)
  6. 注意事項の確認
  7. アプリインストールの確認、催促
  8. Wi-Fi 接続
  9. 接続テスト
  10. 写真種類選択(データのみの場合は何でも選んでおけばよい)
  11. 撮影の案内
  12. 撮影
  13. 2回撮影することを、2回まで繰り返せます(最大4シャッター)
  14. 撮影した写真の中から気に入ったものを選択(60秒以内)
  15. 顔サイズ指定(上下・中心左右)
    顔サイズ指定
  16. 背景選択
  17. 肌色補正選択
  18. データ受信
  19. 領収書発行
  20. 完了

かなり工程が多いですよね。選択肢が多いというのはこういうことで、12分を費やしました。自分であれやこれや悩んだり選択肢たり操作したりしたから時間かかったように思いますが、写真屋さんに行けば5分か10分くらいはかかりますよね……たぶん。

背景のバリエーションは控えめで「ジョーシキ」の範囲

遊びではないということなのか、背景は極めて常識的で、一番「逝っちゃってる」やつでも雲模様くらいでした。この模様を選択するヒトがどのくらいいるかわかりませんが、人事担当者は意外にすでに見飽きているのかもしれません?

背景バリエーション

なお、装置(ハードウェア)としての背景はブルーですので、ブルー系の衣服やアクセサリー類は背景と一緒に抜けてしまう可能性があるので、注意が必要です。ここまで費やした時間は取り返せませんが、抜けてしまう場合には「注文キャンセル」で返金されるという注意書きがあります。

文字が多すぎてそこまで気づかないかもしれないけど。

出来上がって受け取ったデータはこれだ!

受け取った写真データ

このデータは、撮影時に受け取ったデータのファイル名だけ変更してアップロードしたものです。Facebook等ではアップロードしたデータをさらに圧縮して表示したりしますが、このブログにおいてはそのようなことはありません。

受け取った756×1024pxのデータを1/3のサイズに表示しています。この画像をダウンロードして画像ソフト等で開けば、実際のサイズで表示することができます。(見たくないでしょうけど)

……まあまあですね。顔の中心を合わせる操作をしたはずなのに顔がセンターではないのは、撮ったままのデータがそのまま送られてきたからだと思います。何のためのセンター決めだったかと言うと、あとから専用アプリで専用データを「送信」することでプリントもできるので、その際の位置決めなのだと思われます。

自分が写る時には、センターにいるのかどうかを確認する手段はありませんでした。──ような気がします。

顔色が白っぽいのは、美肌調整ができるため、試しに「一番白く」操作してみた結果です。レベル補正で明るくなるだけのように感じます。

ニットを着て写っていますが、ニット部分を拡大して見てみても、解像度は悪くないです。ただし、襟元のシャドウ部をよく見ると偽色が発生しており、それなりの高感度で撮影しているように見受けられます。

部分拡大
ニット部拡大は200%、シャドウ部拡大は400%

想像するに、偽色やモアレ、または埃や顔の傷等のイロイロな余計なモノを消し去るために、すこしぼかし処理をしているのではないかと思われます。

これで1000円は安い

価格勝負するならば、地代(家賃)の見合う限界まで行かれるかなとは思います。プリントを受け取ると800円なのに実体の無いデータを受け取るだけで800円は詐欺じゃないのかと言い始めるヒトも出てきそうです。

しかし反対に、何社もエントリーするために50枚は必要だからプリントは自宅のプリンタでできて助かるというヒトも出てきたりするわけなので、価格設定としてはビミョーで悪くない線をついてきたように感じます。

このデータそのままで、ウェブエントリーできるかな?

結論だけ申し上げれば、もちろんできますよね。ただ、受け取る担当者が写真をどのように取り扱っているのかがよくわからないので、ビミョーといえばビミョーな感じです。写真で判断することは無いと言い切ったとしても、やはり小汚い印象を与える写真では担当者い不安感を与えることでしょう。

データ仕様を申しあげると

  • 768×1024px
  • 926KB
  • JPEG / RGB / 8bit

でした。ただし、一般的な証明写真として考えるならば、画面に対する顔の割合が小さいですね。プリントサイズが30mm×40mmと決まっているわけではなく、提出先によってまちまちなため、それ相応に調整するために余白を多く撮ってあるということと思います。

プリントして証明写真として使えるかな?

こちらももちろん大丈夫そうです。ただし、前述のとおり、そのままでは余白が多すぎで、画面に対する顔の割合が小さすぎます。ですから、受け取ったデータを再送信してプリントしたり、証明写真アプリ等を使って適宜調節することが必要です。証明写真において、画面に対する顔の割合が決まっているわけではありませんが、パスポート申請だけは顔寸の規定が明示されていますから、ご確認ください。

パスポート写真規定

証明写真にどのくらい情熱的になるべきか

宣材として使うならば、他人が見たときにその人物の良さがパッと伝わるものである写真がいいに決まっています。間違いありません。

証明写真となると、差し出す側にせよ受け取る側にせよ、そのパッションやらベクトルやらがぐちゃぐちゃで判断基準が無く、想像するしかありません。でも、このように考えてみてはいかがでしょうか。

  • 証明写真が視界に入っても、思わず目をそらしたく感じさせない写真がよい
  • 反対に、疑問を持たせない写真がよい
  • それでも目に留まるので、だったら好印象を与える写真がよい

入社にしても入学にしても、目指すものは違っても、育ちが悪そうだと思われるのが一番損かと思います。だからといって、制服のようなリクルートスーツである必要もなく、自分は相手に何を主張したいのかということを考えてみたらよいでしょう。

たとえば、「既製品のような性格で、卒論はコピペで済ませ、個性を発揮すること無く御社の歯車となります」と言いたいのはどんな服装でどんな表情なのか。あるいはそうではないのであればどうしたらよいのか。

一人で考えられるのであればそれはもう何も申しあげることはありませんが、考えられないのであれば、写真屋さんに相談してみるのがよいでしょう。

Life's too short for the wrong job

.